2015/01/01

このBlogについて。

 アクセス解析見てると、どうもArcade Fireの日本語訳(特に「Wake Up」)目当てに当Blogを訪れてくださってる方が多いようなので、一応注意書きのようなものを。

  • 訳詞に関して、お手数でなければコメント頂けるとありがたいです。かなり独断と偏見で意訳してるってこともありますが、ぶっちゃけ英語力にも自信なんてあったもんじゃないので、誤訳の指摘、もしくは酷評でも構いませんのでツッコミ入れて頂けると、ブログ芸人冥利に尽きる(笑)、もとい内容の改善にも繋がりますんで、よろしくお願いします。
  • Arcade Fire訳詞エントリーに関しては、誤訳の修正をする際に修正箇所や理由も逐一明記すべきではあるのですが、すべてを本文なりあるいはコメント欄なりに記入していくと、あまりに記事が煩雑になり過ぎるため、最終更新日の記載に留めさせていただきます。ご了承くださいませ。
  • 一旦下書きしてから、のんびりぐうたら推敲した後に記事アップロードしてるので、更新タイミングと記事の日付けが合ってないこともありますが、気にしないでください。たまに一週間とか一ヶ月以上前の日付で記事がアップされることもあります(笑)。

 Arcade Fire日本語訳をアルバム毎に見たい場合に何度もリンク踏むのはめんどくさいと思われるので、アルバム毎にまとめたものをこちらに置いておきます。専用のwebサイトを作りました。

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こちらはtxt形式、記事の最終更新版を反映していない可能性あり。
Arcade Fire EP & Others
Funeral
Neon Bible
The Suburbs

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2011/09/30

納屋は燃える。

 html、cssの勉強を兼ねて(Java Scriptはまだちょっと手を出せない・笑)、Arcade Fireのファンサイトを作ってみました。

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 基本的にはこっちで書いてたArcade Fireの歌詞翻訳をそのまま移行させたものになります。ただ、ココログ仕様の関係上、こちらのBlogではやりにくかった2カラムの原詞・翻訳対応タイプのレイアウトにしている上、アルバム単位で訳をまとめているため、携帯等のアクセスでなければ上のサイトの方が見やすいと思いますん。

 まだ既にできてる訳の移植すら終わってない上あちこち構築中の未完成なサイトですが、もしよければ訪問していただけると嬉しいですにゃー。Widonws OSで、Sleipnir、Chrome、IE8、Firefoxのブラウザでは文字サイズ大までのレイアウト崩れ無しを確認していますが、他の環境や条件によってはレイアウト崩れを起こすこともありそうですし、また作者の意図通りでも第三者にとっては不便・見づらいという部分もありましょうから、お手数でなければ文句言っていただけるとありがたいです(改善は技術的に難しいというケースもありそうですが……)。

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2011/09/22

It's the End of the Band as We Know It (And I Feel...)

R.E.M.が解散しました。第一報を聞いてひっくり返り、公式サイトにアップされたメンバーのコメントを読んで「R.E.M.らしいな」と思い、偉大なバンドの健全な最後に有終の美を感じつつ、いちファンとしてやっぱり寂しさも拭えない――色々な考えが頭の中を駆け巡って、整理がついてない状況ですが、とりあえず拙速で公式サイトの解散声明文を翻訳しました。一つ一つ英語を日本語に置き換えながらコメントを読んでいくことで、混乱した気持ちも少しだけ落ちつけた気がします。

なにはともあれ――お疲れ様、R.E.M.。

R.E.M. CALL IT A DAY (UPDATED WITH BAND MEMBERS' COMMENTS)

「僕らのファンそして友人たちへ――R.E.M.として、生涯の友また共犯者として、僕らはこの日をバンドとしての最後の日にすると決めた。これ以上ない感謝の念、全てを終えたという感慨、そして自分たちが成し遂げたことへの驚嘆を抱きながら、僕らは去ろう。僕らの音楽に心を震わせてくれた全ての人々へ――聴いてくれて本当に、心の底から、ありがとう」

R.E.M.

それぞれの言葉――何故今かというのもメンバー全員理解の上で。

マイク・ミルズ
「最新のツアーの最中に、あるいは『Collapse Into Now』の制作中や往年の大ヒット曲の数々をまとめ上げている最中、僕らは自身に問い始めた、「さて、次は何を?」。30年を超える年月に蓄積された音楽や思い出を振り返るのは、まったく大変な道程だった。そして僕らは気がついた、それらの曲たちが、これまでの31年に渡る共同作業に、自然とけじめをつけていることを。

僕らはいつも、正真正銘文字どおりの意味でバンドだった。お互いに対する真の愛情と尊敬を備えた仲間だ。その意味では僕らは一種のパイオニアでもあったように思う――そこに不和はなかったし、諍いも、もちろん弁護士を立ててのいがみ合いなんてのも。僕らは友好的に、またお互いの心中に秘めた思いも明らかにした上で、この決断を一緒に決めた。今こそまさにその時なんだ」

マイケル・スタイプ
「賢者曰く――"パーティに出席する時のコツは、いつ去るべきかを知っていることだ"。僕らはとんでもないものを一緒に作り上げた。僕らは確かにこの仕事を成し遂げたんだ。そして今、その全てに僕らは別れを告げようと思う。

この決断が決して簡単なものではなかったこと、ファンの皆も理解してくれると嬉しい――何事にも終わりがある、そして僕らはそれをあるべき形で、そして自分たちのやり方で、幕を引きたかったんだ。

31年もの間、僕らがR.E.M.として在ることを支えてくれた全ての人々には、感謝してもしきれない……僕らにやりたい放題を許してくれたみんなに、心の底からの感謝を。本当に素晴らしかった」

ピーター・バック
「R.E.M.をやっていていつも嬉しかったことの一つ、それはファンが僕ら自身と同じくらいに僕らのレコードや曲を大事に思ってくれたという事実だ。君たちファンのそういった思いが、昔からそして今も、僕らにとって正しいことを成す時の指針になっている。君たちの人生のかけがえない一部になれたことは、信じられないほど素晴らしい、まさに天からの贈り物だ。ありがとう。

マイク、マイケル、ビル、バーティス、そして僕は、お互い素晴らしい友人どうしとして別れを告げるんだ。いつかまた彼らに出逢うこともあるだろうな、もちろん僕らを長年理解しそして支えてくれた皆だってそうさ。たとえそれが君の住んでる近くのレコード店の売り場って形に過ぎなくてもさ、あるいはクラブの後部席で立ちつくしているところかもね――19歳のグループが、世界を変えようとしてるところを目にしながら」

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2011/08/27

Half Write II (Low Translation).

 Arcade Fire『The Suburbs: Deluxe Edition』がリリースされたこともあり、『The Suburbs』を中心に訳を大幅に見直し中。デラックス版のブックレットにある歌詞が、以前のような手書きではなく、改行のしっかりしたタイプ打ちなので、作者がどこに重点を置いているかわかりやすくなっていて、それを踏まえると翻訳の表現も見直すべきところが多いです。あと、コピペ元が悪かったのか、そもそもの英文自体が全く違っている部分もあったりして、チェックが足りないなと反省すること頻り。もちろん自分の力不足による誤訳もあったりして……歌詞の翻訳というのはやっぱり一筋縄ではいかない。

 改行ってのは、歌詞の翻訳の際には結構考慮すべき部分だと思うんですよね。同じく創作でも、小説みたいな長い散文では相対的にその影響は小さいのだけど、歌詞は一種の詩でもありますから、改行によってある表現がどのタイミングで現れてくるかという時間的な問題は、軽視できないもののように思います。加えて日本語と英語の文法上の違いで、前者は要点を後ろに配置することが多いのに対し、英語では前に持ってくることが多く、これと改行の問題が重なると、上手い訳をあてはめることは倒置法を使っても一苦労。あとは韻や英語ならではの比喩表現も、できるだけ日本語に落とし込みたくて、でもあまり無理し過ぎると文章のスムーズさも損なわれるしで、塩梅が難しい。どうしようもない時は元表現の忠実な再現は諦めて、日本語として意味が通ることを優先するんですけどね。

 見直しに当たっては、デラックス版付属のショートフィルム『Scenes From The Suburbs』も大いに参考になります。脚本にはウィンとウィルのバトラー兄弟が関わっているとはいえ、映画になるにあたってはもっと抽象的なレベルでArcade Fireの音楽と絡んだ内容だと思っていたのだけど、実際はほとんど具体的なまでに『The Suburbs』、特に表題曲「The Suburbs」と同じく「郊外」をタイトルに冠した「Suburban War」の2曲の世界観を表現していて、なかなか驚かされました。でもこのショートフィルムでアルバムをより深く理解できた気もしています。もっとも歌詞翻訳への反映となると、監督であるスパイク・ジョーンズならではの脚本解釈もあるだろうし、そのまま歌詞の解釈に当てはめると疑問の出る個所もあるので、悩みどころではあります……楽しい悩みではあるのですけどね。

 Arcade Fireと『The Suburbs』をより理解したい方には、是非ともデラックス版の購入をお勧めします。事前情報ではボーナストラック2曲となっていたけれど、実は購入特典としてダウンロード用IDが封入されていて、web経由でさらに2曲のボーナストラックも手に入りますしね(「Ready to Start (Damian Taylor Remix)」と「Sprawl I (Demo)」。特に前者は、オリジナルの雰囲気を損なわず深化させた形のリミックスで、秀逸)。

 『Scenes From The Suburbs』についても、いちArcade Fireファン視点でのレビューをしたためたいところですが、上述したようにスパイク・ジョーンズ的な解釈も不可避に含まれている以上、Arcade Fire的な部分とスパイク・ジョーンズ的な部分を切り分けながら論じるには、監督の個性というのを他の作品――『かいじゅうたちのいるところ』あたりがいいのかな――で今一度確認する必要もあるでしょうから、それはまた別の機会に。

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2011/08/03

Culture War

今立ちはだかる未来は僕らを睨めつける / Now the future's staring at me
過去から届いた眼差しの如くに / like a vision from the past,
そして僕は知っている、あいつらが僕に売りつけたパン屑 / and I know these crumbs they sold me,
そんなものいつまでもあるはずもないこと / they are never gonna last.
僕らはこの"文化戦争"というものを思い知らされるに至ったというのに / Though we know the culture war,
それが何のためだかは露知らず、知っているのはただ / we don't know what it's for but
僕らは対南戦略の中で生きてきたということ / we've lived the southern strategy.
そんなものいつまでも生き永らえるはずもないってもう解ってるだろう / You know it's never gonna last,
だからそんなものは過去の帳の奥へと封じ込めるんだ / so keep it in the past.

互いに異なる時間の中で僕らは生きているんだ / These are different times that we're living in.
異なる時間というものがそこにはあるんだ / These are different times.
僕らの愛児らは今すくすくと育っている / Now the kids are growing up so fast,
僕らの罪を粛々と贖いながら / Paying for our crimes.

寝ている僕を置き去りにあなたはどこかへ行ってしまった / You left while I was sleepin'.
あなたは言った、「すべては私の肩にかかっているんだ」と / You said, "It's down to me".
ああ僕も聖書を少し齧ったことがあるのさ / Oh I've read a little Bible.
あなたはあなたの見たいものしか見ようとしないのだね / You see what you want to see.
ああ、僕らはこの"文化戦争"というものを思い知らされるに至った / Oh, We know the culture war,
それが何のためだかは露知らず、知っているのはただ / we don't know what it's for but
僕らはあなたの講じた対南戦略の中で生きてきたということ / we've lived your southern strategy.
そんなものいつまでも生き永らえるはずもないってもう解ってるんだから / You know it's never gonna last
だからそんな馬鹿げたことは過去の帳の奥へと封じ込めるんだ / so keep that shit in the past.

互いに異なる時間の中で僕らは生きているんだ / These are different times that we're living in.
だって異なる時間というものがそこにあるんだから / 'Cause these are different times.
僕らの愛児らは今すくすくと育っている / Now the kids are growing up so fast.
僕らの罪をあの子らは粛々と贖っている / They're paying for our crimes.

互いに異なる時間の中で僕らは生きているんだ / These are different times that we're living in.
異なる時間というものがそこにはあるんだ / These are different times.
僕らの愛児らは今すくすくと育っている / Now the kids are growing up so fast.
僕らの罪をあの子らは粛々と贖っている / They're paying for our crimes.

ドミノはついぞ倒れることもなく / The dominos never fell
代わりに躯は今もまだ燃えている / but bodies they still burn.
盛るその炎に我が手をくべれど / Throw my hand into the fire
僕は今なお何も学べもせずに / but still I never learn,
一体いつになったら学ぶのだろう? / will I ever learn?

異なる時間がそこにあるということ / That these are different times.
愛児らは今すくすくと育ちながら / Now the kids are growing up so fast
僕らの罪を粛々と贖っている / and paying for our crimes.
僕らはあなた方のため兵士となりましょう、母よ父よ / We'll be soldiers for you, mommy and daddy,
あなたたちの巻き起こしたこの"文化戦争"の中で / in your culture war.
僕らはあなた方のため兵士となるでしょう、母よ父よ / We'll be soldiers for you, mommy and daddy,
だけど僕らはそれが一体何のためだかちっとも知りゃしないんだ / but we don't know what it's for.

僕らは今や兵士となったのだ、この"文化戦争"の中で / We're soldiers in the culture war.
僕らは今や兵士となったのだ / We're soldiers now,
けれど僕らは一体何のために戦うのだかも知らないまま / but we don't know what it's for.
僕らは今や兵士となったのだ、この"文化戦争"の中で / We're soldiers in the culture war.
僕らは今や兵士となったのだ / We're soldiers now,
けれど僕らは一体何のために戦うのだかも知らないまま / but we don't know what it's for.
だからお願い、一体何のためなのか教えてくれよ / So tell what it's for.

そちらをご注文ですか? 承りました / You want it? You got it,
こちらがご所望の"文化戦争"になります / here's your culture war
そちらをご注文ですか? もうお召しではないですか / You want it? Now you've got it,
だからお願い、一体何のためなのか僕に教えてくれよ / so tell me what it's for.


 『The Suburbs』デラックス・エディション収録の「Culture War」です。もう「文化戦争」というタイトルからして、明らかに現代社会にコミットした内容ですね。

 歌詞の中で何度か言及される「Southern Strategy」とは、直接には過去、黒人白人間の軋轢が強い南部アメリカにおいて共和党が白人のナショナリズムに訴える形で行った選挙戦略を指すもののようです……いや、英語版Wikipediaで調べただけなんですけどね(笑)。

 全体的なトーンを考えると"The dominos never fell"という部分は、ドミノは恐らく(杞憂に過ぎなかった)ドミノ理論を指すのだろうし、続く"but bodies they still burn."はドミノ理論に基づく形で行われた、東南アジア諸国に対するアメリカの軍事介入による惨禍を指していると思われます。"will I ever learn?"というフレーズは、ベトナム戦争時に反戦歌として人口に膾炙した「Where Have All The Flowers Gone / 花はどこへ行った」の"When will they ever learn?"という印象的なリフレインを強く彷彿とさせることからも、上記の印象は強い。

 こうなると、「Southern Strategy」も単にアメリカ国内での選挙戦略という意味に留まるものではなく、いわゆる南北問題、「北」である先進国が「南」の途上国に対して(意識的にせよ無意識的にせよ)行っていることをも指す、世界システム的な文脈で捉えるべきと思われます(そして狭義の「Southern Strategy」の中に示されている黒人問題、あるいは広義の南北問題、加えてドミノ戦略、これら三つの線の交差する地として、やはりハイチが暗に示されているように思われる)。

 で、そういう過去に起きた途上国への収奪行為が、目に見えるものも見えないものも含め癒しがたい各国間の軋轢・対立という形で、自分たちの世代ひいては自分たちの子どもの世代にしっぺ返しとなっていることを指して、「the culture war=文化戦争」ということなのでしょうね。


The Suburbs
1. The Suburbs 2. Ready to Start 3. Modern Man 4. Rococo
5. Empty Room 6. City With No Children 7. Half Light I
8. Half Light II (No Celebration) 9. Suburban War 10. Month of May
11. Wasted Hours 12. Deep Blue 13. We Used to Wait
14. Sprawl I (Flatland) 15. Sprawl II (Mountains Beyond Mountains)
16. The Suburbs (continued)
Bonus Track 1. Culture War 2. Speaking in Tongues

Arcade Fire EP

Funeral

Neon Bible

Others

*last update 3 Sep 2011

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«Speaking in Tongues